パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第48章 自慰

そして、日本地図を敷く。愛する母国、でも私はそこから飛び出してアメリカに来たのだ。

日本を背にjump(はばたく)姿を撮影する。
元気よく、力一杯はばたいている姿が撮れるまで、連写ボタンを押し何度もjumpした。

また二人がアイデアを出す。

｢Saeが食べたくて忘れられない日本食は？｣

こうして『eat』が生まれる。日本食、素朴なちゃぶ台に置かれた朝食。

世界に知名度をあげた美食ではなく。倹しい日本人の印象のままの日本食。

その雰囲気を二人に話せば、骨董屋を探し歩き、昭和の香りの漂うちゃぶ台を見つけてきた。

表紙になる写真を何にしよう。最初に思い付いた、鏡に映る背面のポーズを表からストレートに撮る。

本の表紙となる写真、カメラマンを目指す私。

翔が聞き付けた噂話、片目の女王。
いつもカメラを構え、世の中をアメリカをそれで捕らえよう。

私はプレゼントのテーブルに肘をつきカメラを構える。

この目であなたを捕らえよう。本を手に取る人を意識してシャッターを切った。

どうしても入れたいポーズの写真は二枚ある。
一つは、完成したタトゥーを入れた立ち姿。