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第48章 自慰

バレリーナの開始のポーズのように体の前に手を下げて、指で作ったハートで黒い茂みを囲む。

お母様が命をかけて産んでくれた体、
お母様を愛したお父様が、私の中にあるお母様を見いだしながら愛してくれた体、
そしてそのことを教え、私の存在意義を教えてくれたいずみさん。

いずみさんとお父様の愛を知り、それを体に刻み、愛を体に刻んでくれたボブとジョン。

全ての人の愛に包まれて、今がある私を、そのまま見て欲しい。

そんな願いを込めた写真。それには、『love』『私』とタイトルを付けると決めていた。

もう１つは、いずみさんとお父様との１週間で、二人が蜘蛛になり、最後にお父様を迎え入れた時のポーズ。

窓際に立ち、片足を手で掴んで高く挙げたもの。

お父様に、愛を知ったこと愛あるsexを経験したことを伝えたかった。

『stay』『佇む(たたずむ)』と題するが、それはお父様に佇むのではなく、ボブとジョンという居場所を見つけたことを伝えるためだ。

これもポーズから、どうしても晒した秘部が映り込んでしまうのを避けるために、窓の外側に鏡を置いて、反射した光だけが秘部に当たるように調整する。