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写性 …SHASEI…
第49章 出産
しわしわのおばあさんになっても、二人は可愛いって言ってくれるんだ。

とても嬉しかった。
そう思う私は二人を愛してると言ってもいいのかもしれない。


明日はジョンが休みだからと、今日明日はバイトを休んでお祝いすると二人の家に招かれていた。

書店に自分で買いにいくのは恥ずかしいし、気付かれて騒がれるのも嫌だろうと、ボブが買いにいってくれたのだ。

「今日はデリバリーを頼んだよ。パーティーだからね。」

「トムも招いたんだ。少しでも顔を出してくれるって。」

「そうなの?ありがとう。」

「じゃあ皆で一斉に開けてみようか。」

書店の包みを開けると、ビニールカバーに包まれた作品が出てきた。

『I』片目の女王がこっちを見つめていた。

「オオゥ…Saeだ。」

「そうだよ。どこの本屋も目立つところに積まれててさ、お客さんが手に取るとさ、下からもSaeが現れるんだ。

『新聞記事の本はどれか?』って聞いてる人もいて、取る度にSaeが出てきてさ、金太郎飴みたいだった。」

「金太郎飴ってなんだ?」

「日本の伝統の飴だよ。飴細工で金太郎って童話の主人公の顔が練られてて棒状になっててさ、切っても切っても同じ顔が出てくるの。」
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