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写性 …SHASEI…
第49章 出産
ビニールパッケージをして、サンプルの陳列もしていない。
中身は買わないと見れないのだ。
興味本位でチラ見されたくない。ただのヌード写真集ではない。芸術作品で手元に置いてしっかりと見て欲しいとトムは言う。
ボブとジョンは大いに共感していたが、果たしてそれだけの作品なのかと不安にもなる。
トムはやはり忙しいようで、しばらく料理を食べて、本の話をすると、パーティーに招かれたことのお礼を言って帰っていった。
「結果は数字で表れるよ。」
と、満面の笑みを浮かべて…
「さあ、ケーキを食べよう。」
「ケーキもあるの?」
「そうだよ。バースデーケーキだ。ほら、開けてみて…」
ふんだんにフルーツを使ったケーキに真ん中に『HAPPY BIRTHDAY Sae』と書かれていた。
「蝋燭は?」
「ないよ、まだ0歳だからね。だから命の灯を灯してあげよう。」
大きな太い蝋燭が出された。よく見ると中心の蝋燭の周りに沢山の細い蝋燭がついていた。
「今年はこの真ん中だけ。」
「来年からは周りの蝋燭を切り取ってケーキに刺すんだよ。」
数えられないほどの蝋燭、これをずっと三人で祝っていくんだ。
二人の気持ちの籠ったプレゼントに私はただただ喜ぶ。
中身は買わないと見れないのだ。
興味本位でチラ見されたくない。ただのヌード写真集ではない。芸術作品で手元に置いてしっかりと見て欲しいとトムは言う。
ボブとジョンは大いに共感していたが、果たしてそれだけの作品なのかと不安にもなる。
トムはやはり忙しいようで、しばらく料理を食べて、本の話をすると、パーティーに招かれたことのお礼を言って帰っていった。
「結果は数字で表れるよ。」
と、満面の笑みを浮かべて…
「さあ、ケーキを食べよう。」
「ケーキもあるの?」
「そうだよ。バースデーケーキだ。ほら、開けてみて…」
ふんだんにフルーツを使ったケーキに真ん中に『HAPPY BIRTHDAY Sae』と書かれていた。
「蝋燭は?」
「ないよ、まだ0歳だからね。だから命の灯を灯してあげよう。」
大きな太い蝋燭が出された。よく見ると中心の蝋燭の周りに沢山の細い蝋燭がついていた。
「今年はこの真ん中だけ。」
「来年からは周りの蝋燭を切り取ってケーキに刺すんだよ。」
数えられないほどの蝋燭、これをずっと三人で祝っていくんだ。
二人の気持ちの籠ったプレゼントに私はただただ喜ぶ。