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写性 …SHASEI…
第49章 出産
二人のジョークは面白い。それに、堂々としていられるのが嬉しかった。

「外ではSamと呼ぼうか。」
「いいね、それ。」

二人はバスケットとワゴンを取り上げて庭に向かう。

ワイワイと賑やかにピクニックした。

「ねぇ、庭に木や花は植えないの?」

「別に?ガーデニングの知識がないだけで…」

「私が弄ってもいい?」

「「いいよ。ここはSamの家だ。」」

「ありがとう。」

私は早速曼珠沙華の球根と朝顔を埋めた。

二人にはお母様とお父様の花だと説明した。

「半分は子供たちが遊ぶスペース残しといてね。」

「子供たち?」

「そう、いずれはね。僕たちの子供を産んで?皆で育てたい。」

「あの…」

「まだまだ先の話だよ。まずはそれぞれ一人前になってからだね。」

聞くと二人とも子供が大好きで、それぞれの子を交互に産んで欲しいと話し合っていたらしい。

「その時がきたらね。」

「その時?」

「私がアメリカ人になれたら…」

「「もちろん。」」

庭でさんざん楽しんだ後、私はお父様に送る写真を撮りたいと話した。

「緊張する。」

「スーツに着替えなきゃ。」

「自然のままでいいのよ。」

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