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第52章 make love

｢お父様が全てだった。
いずみさんが現れてから、お父様との関係は普通になったの。
学校にも行くようになった。でもね、愛してるとか好きって、よくわからないの。

もしアメリカで好きな人と出会って、sexして、
その時にお父様とsexしたら、どうなんだろうって思うだろうなって…

だから、お父様から巣立つ為にsexしたの。
いずみさんを使ってね…｣

｢後悔してない?俺達とのこと、｣

｢してないわ。｣

｢パパが忘れられない？｣

｢そんなことない。
ＪＢと一緒に生きるの、大変だけど楽しいもの。

でもね、愛はやっぱり、わからないのかも…

最初に間違えちゃったから…｣

｢愛って言葉で言っても見えるものじゃないからね。
難しいね。｣

｢そう言われたら俺達だってわかってないのかもね。｣


｢make loveって、愛を作る、育むってことだと思ったけど、
sexしてくださいって意味だって…

愛とsexって同じもの？
愛ってなんなのかなぁ…｣

｢分かち合いながら、共に生きるってことじゃないかな。｣

｢sexがあるから、愛があるのか…

愛があるから、sexするのか…

どっちが先？｣

｢卵が先か、鶏が先か…｣

｢難しいね。｣