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写性 …SHASEI…
第9章 朝顔
「じゃあ早速お昼に食べようか。」
「うん。」
そうだ、収穫の喜び、命の大切さも教えたい。
「いただきます。」
「きゅうり苦い〜」
「ああ、新鮮だから苦く感じるかな?
味噌じゃなくてマヨネーズにしてもよいよ?」
「う…ん…トマトは美味しいよ。」
「そうか、良かった。
沙絵、午後は一緒に絵を描いてみないかな?」
「うん、わかりました。」
あまり気乗りしない返事だった。
アトリエにスケッチブックとクレパスを用意する。
「沙絵、好きなものを描いていいよ?」
沙絵は黙ったまま、手も動かさない。
「何か見て描く?」
「あのね。お父様…
使いたい色がない。
描きたいものもない。」
「え…
沙絵、好きな色は?」
「色がないのがいい。落ち着く。」
「じゃあ、何か見て描いてみようか、朝顔でいいかな。」
「うん。」
道具を持って庭へ行く。
沙絵は渋々ついてきた感じだった。
テーブルに道具を出すと、沙絵は青のクレパスを取って花を描き始めた。
子供の手つきにしては、丁寧に描いていた。
「お父様、見た通りを同じように描いていくのって楽しい?」
「楽しいよ。どうしたら、同じようになるか、どうしたら、綺麗な色がでるか…」
「うん。」
そうだ、収穫の喜び、命の大切さも教えたい。
「いただきます。」
「きゅうり苦い〜」
「ああ、新鮮だから苦く感じるかな?
味噌じゃなくてマヨネーズにしてもよいよ?」
「う…ん…トマトは美味しいよ。」
「そうか、良かった。
沙絵、午後は一緒に絵を描いてみないかな?」
「うん、わかりました。」
あまり気乗りしない返事だった。
アトリエにスケッチブックとクレパスを用意する。
「沙絵、好きなものを描いていいよ?」
沙絵は黙ったまま、手も動かさない。
「何か見て描く?」
「あのね。お父様…
使いたい色がない。
描きたいものもない。」
「え…
沙絵、好きな色は?」
「色がないのがいい。落ち着く。」
「じゃあ、何か見て描いてみようか、朝顔でいいかな。」
「うん。」
道具を持って庭へ行く。
沙絵は渋々ついてきた感じだった。
テーブルに道具を出すと、沙絵は青のクレパスを取って花を描き始めた。
子供の手つきにしては、丁寧に描いていた。
「お父様、見た通りを同じように描いていくのって楽しい?」
「楽しいよ。どうしたら、同じようになるか、どうしたら、綺麗な色がでるか…」