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スローバラードを君に
第2章 first love は突然に
「他のメンバーさん、怒って行っちゃったけど、どうするんですか」
「……」
俺は我に返る。
そうだ……
弥上も哀川も、つむじを曲げてしまって、今日は無理かも知れない。
「……俺一人でやるしかないな」
「ふうん……」
じっと見つめられて、胸が高鳴る。
どうしていいか分からずに、目を逸らしたその時、思いがけない事を言われた。
「あの……私じゃダメ?」
「…………え?」
「私、これでも歌手を目指して東京に来たの。
ギターの方が得意だけど、ベースも出来ます」
俺は上から下までその子を見てしまった。
「いや……
これは遊びじゃないから」
キッと睨まれる。
「そんなの分かってます」

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