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スローバラードを君に
第2章 first love は突然に
「俺の要求は高いよ……君に応えられるかな?」
探る様に見ると、強い輝きの瞳に見返されて、つい圧倒されそうになった。
「信用出来ないなら、試してみます?」
「え?」
その子はグイと俺の手を引っ張り、ズンズン歩き出した。
「ち、ちょっと待っ……」
戸惑う俺に全く構わず、ライヴハウスの事務所に顔を出すと、店長に一声掛ける。
「すいません、少し出てきます!一時間したら戻りますから」
タバコを吸っていた店長は、頷いて手を振った。
「いいよ~皆勝手にリハするから……気を付けてな」
その子は事務所のソファに置いてあるギターケースを持ち、俺の手を繋いだまま街中を歩く。
柔らかそうな艶やかな髪が目の前で揺れるのを夢を見ているような気持ちで眺めながら、小さな手を握りしめ後を付いていく。

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