この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
スローバラードを君に
第2章 first love は突然に
「はっ!やってらんね――」
弥上は、スティッキを放り出しドラムセットの前から降りた。
「そんなに俺らの演奏に文句があんなら一人でやれよ!」
哀川も、ベースを下ろして両手で"お手上げ"のポーズをしてステージから去ってしまった。
二人共居なくなってしまい、ステージに残された俺は唇を噛む。
「……クソッ」
その時、入り口から誰かが入ってきた。
逆光で最初は良く見えなかったが、近づくにつれ、その姿がはっきりとしてくる。
女の子だった。
勿論、同じ年頃の女の子を見るのは始めてじゃないし、ライヴに来る子達は若い女の子ばかりだったから、見慣れている筈だった。
なのに、俺はその子を一目見ただけで、総てが浚われてしまったみたいに何も出来なくなってしまった。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


