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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第1章 弱小サッカー部
一言で言えばレベルが違う。それも一桁違う。
中井君のプレーは全てが別次元だった。
よく「ボールが足に吸い付く」というような表現をするが、中井君のプレーがまさにそれ。
うちの守備の要、「秋高の壁」というダサい異名を持つ井口が全く相手にならない。ほとんど大人と子供のようだ。
どんなに体をぶつけられてもビクともしない。それもそのはずで、細い体にはよくみれば引き締まった筋肉が付いている。
テクニックも体の強さも、俺たちの比ではなかった。
狭い隙間を魔法のようにドリブルで突破すると、そのまま豪快なミドルシュート。
開始早々であっさりゴールを奪ったかと思えば、一八五cmのヤスにも競り負けない強さを見せる。
さすがに只者ではないと思ったか、ボールを持った中井君に井口と津奈木が二人がかりで挟み込む。
そうやって注意を引き付けておいて空いたスペースに、鋭い矢のような鮮やかなスルーパス。
ヤスが受けて後はゴールに蹴り込むだけ。
これで一気に二点を追加。
再びボールを持った中井君を正攻法では止められないと思ったか、イソがファールで突破を止める。
うん、いい判断だ。あのままだったら確実にゴール前まで持ち込まれていた。中井君ならそのまま一人でキーパーまで抜きかねない。
ゴールまで三十メートルの距離で得たフリーキック。
中井君はそれを直接ゴールに叩き込んだ。
なんて奴だ…
俺は全身が震えるのを感じた。
こいつは凄い。凄すぎる…
それに、なんて楽しそうにサッカーをするんだろう。本当にサッカーが好きで好きでたまらないんだな。
いつの間にか美緒ちゃんの目はすっかり中井君に釘付けにされていた。
中井君のプレーは全てが別次元だった。
よく「ボールが足に吸い付く」というような表現をするが、中井君のプレーがまさにそれ。
うちの守備の要、「秋高の壁」というダサい異名を持つ井口が全く相手にならない。ほとんど大人と子供のようだ。
どんなに体をぶつけられてもビクともしない。それもそのはずで、細い体にはよくみれば引き締まった筋肉が付いている。
テクニックも体の強さも、俺たちの比ではなかった。
狭い隙間を魔法のようにドリブルで突破すると、そのまま豪快なミドルシュート。
開始早々であっさりゴールを奪ったかと思えば、一八五cmのヤスにも競り負けない強さを見せる。
さすがに只者ではないと思ったか、ボールを持った中井君に井口と津奈木が二人がかりで挟み込む。
そうやって注意を引き付けておいて空いたスペースに、鋭い矢のような鮮やかなスルーパス。
ヤスが受けて後はゴールに蹴り込むだけ。
これで一気に二点を追加。
再びボールを持った中井君を正攻法では止められないと思ったか、イソがファールで突破を止める。
うん、いい判断だ。あのままだったら確実にゴール前まで持ち込まれていた。中井君ならそのまま一人でキーパーまで抜きかねない。
ゴールまで三十メートルの距離で得たフリーキック。
中井君はそれを直接ゴールに叩き込んだ。
なんて奴だ…
俺は全身が震えるのを感じた。
こいつは凄い。凄すぎる…
それに、なんて楽しそうにサッカーをするんだろう。本当にサッカーが好きで好きでたまらないんだな。
いつの間にか美緒ちゃんの目はすっかり中井君に釘付けにされていた。