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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第5章 美少女は名監督?
池内は俺とこれからの練習方法について話して帰っていった。
本当はヒデとも話したかったみたいだけど、日曜日だけはヒデは食事をしに来ない。理由は知らないけど、多分遠慮してるんだろう。
その夜、一階にある俺の部屋の窓を誰かが叩いた。
さっきも言ったけど、俺の部屋は一階。両親の寝室含め生活スペースは全て二階にある。いちいち階段の上り下りをすることを嫌った両親が二階の部屋を使い、閉店後は一階は奥の部屋にいる俺だけになる。
窓を開けると池内がいた。
「よ、キャプテン」
「お前は他に挨拶を知らんのか」
あはは、と池内は笑うと「よっ」と窓枠を乗り越え部屋に入ってきた。
俺の部屋は店舗の裏側。店に沿ってぐるっと回ってくれば両親に気付かれずに俺の部屋の窓まで辿り着ける。
「キャプテンは酒は飲まないだろ。ほい、コーラ」
「ああ、サンキュ…って、何当たり前の顔して入ってきてんだよ」
「いいじゃん。知らない仲じゃないんだし。気持ちいいことしたろ?」
いつものニヤリ笑い。
ちくしょう、顔が赤くなってるのが自分でも分る。
情けない。早く童貞卒業したい。
「何しに来たんだよ、こんな時間に」
「しかも窓から、な」
楽しげに言って自分用に買ったらしい缶ビールをぐいっと煽る。
「別に用はないんだけどな。何となく話でもしてみようかな、ってな」
「話?」
「何でもいいよ。何か話せよ」
「何かって言われてもなぁ」
「んー、じゃあそうだな。キャプテンは彼女いるのか?」
「いると思うか?」
「思わない」
「おい」
「あはは」
屈託なく池内は笑った。何だかいつもの突っ張った笑顔とは少し違って見えた。
ビールのせいか熱帯夜のせいか、ちょっと顔が赤い。
笑いながらビールを一口。Tシャツの裾を広げ、団扇で風を送り込んでいる。
くびれた腰が見えて、俺は慌てて目をそらす。
ビールとコーラをそれぞれ口に運び、何となく話をしながら時間が経っていく。
本当はヒデとも話したかったみたいだけど、日曜日だけはヒデは食事をしに来ない。理由は知らないけど、多分遠慮してるんだろう。
その夜、一階にある俺の部屋の窓を誰かが叩いた。
さっきも言ったけど、俺の部屋は一階。両親の寝室含め生活スペースは全て二階にある。いちいち階段の上り下りをすることを嫌った両親が二階の部屋を使い、閉店後は一階は奥の部屋にいる俺だけになる。
窓を開けると池内がいた。
「よ、キャプテン」
「お前は他に挨拶を知らんのか」
あはは、と池内は笑うと「よっ」と窓枠を乗り越え部屋に入ってきた。
俺の部屋は店舗の裏側。店に沿ってぐるっと回ってくれば両親に気付かれずに俺の部屋の窓まで辿り着ける。
「キャプテンは酒は飲まないだろ。ほい、コーラ」
「ああ、サンキュ…って、何当たり前の顔して入ってきてんだよ」
「いいじゃん。知らない仲じゃないんだし。気持ちいいことしたろ?」
いつものニヤリ笑い。
ちくしょう、顔が赤くなってるのが自分でも分る。
情けない。早く童貞卒業したい。
「何しに来たんだよ、こんな時間に」
「しかも窓から、な」
楽しげに言って自分用に買ったらしい缶ビールをぐいっと煽る。
「別に用はないんだけどな。何となく話でもしてみようかな、ってな」
「話?」
「何でもいいよ。何か話せよ」
「何かって言われてもなぁ」
「んー、じゃあそうだな。キャプテンは彼女いるのか?」
「いると思うか?」
「思わない」
「おい」
「あはは」
屈託なく池内は笑った。何だかいつもの突っ張った笑顔とは少し違って見えた。
ビールのせいか熱帯夜のせいか、ちょっと顔が赤い。
笑いながらビールを一口。Tシャツの裾を広げ、団扇で風を送り込んでいる。
くびれた腰が見えて、俺は慌てて目をそらす。
ビールとコーラをそれぞれ口に運び、何となく話をしながら時間が経っていく。