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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第8章 準決勝 武蔵西武戦
 タモツと交代で秋高の最終兵器、イソが入ってきた。
 守りの枚数を減らして攻めの人数を増やす。

 この交代は「攻めろ」という池内のメッセージだ。
 一点ビハインド。試合時間も残り十分。トーナメントでは一点差でも二点差でも負けは負け。
 リスクを恐れず攻めなければ、俺達の大会はここで終ってしまう。
 
 倒れる時は前のめりで、だ。
 まだ俺達は諦めないぞ。

 イソはヤスと並ぶようにボランチのポジションに入った。本多も少し前にポジションを移している。
 津奈木、井口、山西のスリーバックに一枚ボランチで本多。その前にヤスとイソが並ぶ。
 最後の攻撃を試みる秋高イレブンは、攻撃的なフォーメーションにシフトした。

 しかし、武蔵西武はそう簡単な相手ではなかった。
 枚数が減った守備の隙間を的確についてくる。

 試合も終盤のこの時間、MF仲村のパスは未だに衰えない。

 小久保がついに本多のマークを振り切った。仲村がぴったりのパスを送る。
 そこにフォローに走るタモツはもういない。

 ダメか!?

 一瞬頭に浮かぶ不吉な結果を吹き飛ばすようにドラゴン松茂が飛び込んで体の下にボールを抱え込んだ。ぶつかり合った小久保が大きく弾き飛ばされた。

 気合の入った松茂の守備にスタンドがどよめき、大きな歓声でそのプレーを称える。

 ナイス! DFが声をかけようと近寄った、その瞬間、

「勝ぁつ!」

 ドラゴンが吠えた。あの無口で無愛想なドラゴンが。

「当然!」
「お前が言うな」
「絶対、絶対勝つ!!」

 次々と仲間の声が応じる。秋高応援団のスタンド側にいる津奈木が客席を煽り立てる。

 いいぞ、いいぞ!

 俺はこんな危機的な状況だというのに、体が震えるほどの興奮を覚えた。
 
 雰囲気は最高、士気は絶頂。後はゴールを奪うのみだ。
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