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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第3章 蘇れ、サッカー部!
練習は今まで以上に厳しくなった。
最後に紅白戦を行った。ヒデは参加せず監督のように両チームの動きを分析し、指示を与えている。
一人一人に細かく注文を出し、課題を与えた。
紅白戦は熱を帯び、三十分ハーフの前後半を終えて俺達は力尽きて倒れこんだ。
俺は一点決めたが、オカからのセンタリングを合わせられずチャンスをひとつ潰してしまった。
美緒ちゃんが甲斐甲斐しくタオルを配って回る。
仕方なく池内もそれを手伝う。
俺にタオルを渡したのは池内だった。美緒ちゃんのように「お疲れ様」の一言もない。
「サンキュー」
しょうがないのでこっちから声をかけてみた。
一応サッカー部のマネージャーだし、とりあえず練習には付き合ってくれているし。
出来れば池内にもサッカー部に馴染んでもらいたい。
こういうのもキャプテンの仕事なのかな。
あと、まあ…その、池内みたいなかわいい女の子とお近付きになれるものならなってみたい、と言うのもあるし。
ふん、と池内は鼻で笑う。
「何だよ」
「あのセンタリングはよかったのにな。ポジショニングが悪いよ」
思いもしない言葉が池内から出た。
ちゃんと試合見てたんだな。ていうかサッカー詳しいのか?
そう思いはするものの、俺だってあの時はタモツのマークを必死で外して走り込んだんだ。そんなふうに言われると少し腹が立つ。
「しょうがないだろ、タモツのマークが厳しかったんだから。振り切るので精一杯だったんだよ」
「いきなりゴール正面に向かって走りすぎなんだよ。もう少し外に膨らめば余裕を持ってボールを受けられるだろ」
「それは…そうだけど」
「池内の言うとおりやな」
池内に同意したのはヤスだった。
最後に紅白戦を行った。ヒデは参加せず監督のように両チームの動きを分析し、指示を与えている。
一人一人に細かく注文を出し、課題を与えた。
紅白戦は熱を帯び、三十分ハーフの前後半を終えて俺達は力尽きて倒れこんだ。
俺は一点決めたが、オカからのセンタリングを合わせられずチャンスをひとつ潰してしまった。
美緒ちゃんが甲斐甲斐しくタオルを配って回る。
仕方なく池内もそれを手伝う。
俺にタオルを渡したのは池内だった。美緒ちゃんのように「お疲れ様」の一言もない。
「サンキュー」
しょうがないのでこっちから声をかけてみた。
一応サッカー部のマネージャーだし、とりあえず練習には付き合ってくれているし。
出来れば池内にもサッカー部に馴染んでもらいたい。
こういうのもキャプテンの仕事なのかな。
あと、まあ…その、池内みたいなかわいい女の子とお近付きになれるものならなってみたい、と言うのもあるし。
ふん、と池内は鼻で笑う。
「何だよ」
「あのセンタリングはよかったのにな。ポジショニングが悪いよ」
思いもしない言葉が池内から出た。
ちゃんと試合見てたんだな。ていうかサッカー詳しいのか?
そう思いはするものの、俺だってあの時はタモツのマークを必死で外して走り込んだんだ。そんなふうに言われると少し腹が立つ。
「しょうがないだろ、タモツのマークが厳しかったんだから。振り切るので精一杯だったんだよ」
「いきなりゴール正面に向かって走りすぎなんだよ。もう少し外に膨らめば余裕を持ってボールを受けられるだろ」
「それは…そうだけど」
「池内の言うとおりやな」
池内に同意したのはヤスだった。