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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第4章 男子の夏
今日は週に一度の各委員会の集合日。そしてサッカー部が見回り担当の日。委員会があるから、部活の開始時間はいつもより三十分遅くなる。
みんなが集まる前にちゃっちゃと見回りを済ませてしまおう。
あの練習試合から二週間。サッカー部の人気はやっぱり一時的なブームで、すっかり応援の女子生徒の姿も見えなくなった。
それでも選手権予選へ向けての応援の準備は着々と進んでいるらしいから、ありがたいやら気が重いやら。
まあ、吹奏楽部もそうやって目標があったほうが部活にも熱が入るだろうしね。
にわか仕込みだったチアガールも応援団も正式に部活動に認められた。
サッカー部を中心に秋高が盛り上がっている。
ヒデは夏休みも厳しい練習の予定を組んでいた。
負けた後の、あの溜め息地獄を思い出し、あの地獄の中にもう一度落ちたくないという一心で俺達はそれを許可してしまった。
もちろん休みはとるが、どうやら今年の夏は本気で本気のサッカー漬けの日々になりそうだ。
そんなことを考えながら部室裏へ行くと、一人の不良少女がタバコを吸っていた。
「よ、キャプテン」
気楽に手を上げるのは、サッカー部マネージャー二号。学校一の美少女、池内里奈だった。
「池内、ちょっと頼むよ」
「ん?」
「一応部室裏の見回り頼まれてるんだよね」
「知ってるよ。今日がサッカー部の担当の日だっていうのもな」
「どういうこと?」
「キャプテンなら黙っててくれるだろ?」
はぁ…俺の口からまた溜め息。
池内と言えば気楽な笑顔でうまそうに煙を吐いている。
「へへっ。そんなことよりも、いいモン見れるぜ」
「いいモン?」
「ヒント。サッカー部のエースが最近絶好調なのは何ででしょう?」
池内はプレハブ部室の一部を指差す。
みんなが集まる前にちゃっちゃと見回りを済ませてしまおう。
あの練習試合から二週間。サッカー部の人気はやっぱり一時的なブームで、すっかり応援の女子生徒の姿も見えなくなった。
それでも選手権予選へ向けての応援の準備は着々と進んでいるらしいから、ありがたいやら気が重いやら。
まあ、吹奏楽部もそうやって目標があったほうが部活にも熱が入るだろうしね。
にわか仕込みだったチアガールも応援団も正式に部活動に認められた。
サッカー部を中心に秋高が盛り上がっている。
ヒデは夏休みも厳しい練習の予定を組んでいた。
負けた後の、あの溜め息地獄を思い出し、あの地獄の中にもう一度落ちたくないという一心で俺達はそれを許可してしまった。
もちろん休みはとるが、どうやら今年の夏は本気で本気のサッカー漬けの日々になりそうだ。
そんなことを考えながら部室裏へ行くと、一人の不良少女がタバコを吸っていた。
「よ、キャプテン」
気楽に手を上げるのは、サッカー部マネージャー二号。学校一の美少女、池内里奈だった。
「池内、ちょっと頼むよ」
「ん?」
「一応部室裏の見回り頼まれてるんだよね」
「知ってるよ。今日がサッカー部の担当の日だっていうのもな」
「どういうこと?」
「キャプテンなら黙っててくれるだろ?」
はぁ…俺の口からまた溜め息。
池内と言えば気楽な笑顔でうまそうに煙を吐いている。
「へへっ。そんなことよりも、いいモン見れるぜ」
「いいモン?」
「ヒント。サッカー部のエースが最近絶好調なのは何ででしょう?」
池内はプレハブ部室の一部を指差す。