この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第4章 男子の夏
 部室裏は、校舎の工事中は資材置き場になっていた。
 その時、積み上げた資材の一部が崩れプレハブ部室に直撃して、壁が少しずれた。それがサッカー部の部室だった。
 その衝撃でサッカー部の部室の壁に、ほんのわずかな隙間が出来ている。知ってる人しか気付かない、小さな小さな隙間だ。先生達ですら気付いていないため、この隙間は放置されている。
 元々壁が薄いプレハブ部室は夏暑く冬は寒い。隙間風くらい何ともなかったし、雨が入ってくるようなこともないから、俺達も特に気にしてはいなかった。
 
 その隙間を池内は指差す。
 何が見えるのか、と俺は素直にそこに顔を近づけた。

 まだ委員会の時間で誰もいないはずの部室に、ふたつの人影が見えた。

 部室の粗末なベンチに座って、こっちに背中を向けているのは一人の女子生徒。
 小柄な体に長い黒髪。美緒ちゃんだろうか?
 俯くように下げた横顔に髪の毛がかかっているので、顔がよく見えない。

 男子生徒が一人。あれはヒデだ。

 ヒデは女子生徒の足元にしゃがんでいる。
 ビクン、と女子生徒が体を揺らす。女子生徒は足を大きく開いている。

 そして、あれは何だろう? 女子生徒の太ももに何か白い布のようなものが引っかかっている。

 俺はその女子生徒を美緒ちゃんだといつの間にか確信していた。
 部室の壁の隙間は、新入生は知らない。新部員も、マネージャーも。そして、春から部員になったヒデも。
 
 さらに言えばサッカー部の部室に出入りする女子は、俺の後ろにいる池内をのぞいて、一人しかいない。

 いつかの妄想が俺の頭に蘇り、それが目の前の女子生徒の小さく震える背中と重なっていく。

 また女子生徒の体が揺れ、小さな声が聞こえた。

「ん…ヒデさん…それ、恥ずかしすぎるよぉ…!」

 いつか俺が妄想した、そのままの声が女子生徒の口からこぼれる。 

 短く繰り返す息に苦しくなったのか、顔を上げて大きく息を吸う。
 横顔を覆っていた髪がサラサラと落ちた。

 顔が見えた。

 美緒ちゃんだった。

/195ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ