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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第4章 男子の夏
 呆然とそれを見ている俺の背中に何かが張り付いた。
 柔らかく暖かいそれは、池内の体だった。

「分ったか、キャプテン。エースのために加藤は体張ってるんだよ」

 俺は言葉が出なかった。その代わりに、というわけではないが、アソコがギンギンになっていた。

 隙間から見える、いやらしく恥らう美緒ちゃんと、背中に当たる大きなふたつの膨らみ。

「おい、聞いてるのか? ああ、それどころじゃないってか」

 パンパンに膨らんだジャージの股間をぎゅっと握られて、俺は我に返った。

「ちょ、池内…!」
「騒ぐなって。気付かれちまうぞ」
「お前、どこ触って…」
「へへっ、ずいぶん大きいじゃないか。加藤のエッチな姿を見て勃っちまったか?」

 さらに池内が体を密着させ、胸が強く押し付けられる。

 柔らかい。そして、丸い。

 恥ずかしながら、女性の胸の感触をこんなに味わったのは生まれて初めてだった。

「い、池内…胸が…」
「胸?」

 少し体が離れる。背後のことなのでよく分からないが、自分の胸を見下ろしているようだ。
 少しの間何か考えて、そして何を思ったか、さっき以上にぴったりとくっついてきた。

 隙間なく押し付けられた池内の大きな胸が、俺の背中との間で丸く大きく潰れている。
 
「こっちで勃ったのか?」

 言いながらぐりぐりと胸を押し付けてくる。もう背中全体が胸に覆われたような、そんな気がしてきた。
 
 池内の手がジャージのゴムの部分から中に入ってきた。

「お、おい…ちょっと」
「じっとしてろって」

 池内が耳元で小声で言う。
 耳にかかる、少しタバコ臭い息がくすぐったい。
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