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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第1章 弱小サッカー部
「お疲れ様です!」
さっそく美緒ちゃんがみんなにタオルとドリンクを配って回る。
うんうん、これだよ。こういうのが欲しかったんだ。
今日はどうも調子がなぁ、とヤスが言えば、そのヤスを抑えている青チームDFの山西が混ぜ返す。
おいおい、ハーフタイムだぞ。後半に向けての準備はいいのかね?
…まあ気持ちは分かる。だって美緒ちゃんは可愛いんだ。
そんな美女と野獣の群れを見ながら、俺はグラウンドと校舎の間に張られたネットに近付く。
そこにいる男子生徒に声をかけた。
「おす」
「あ、どうも…」
「君、転校生の…なんてったっけ?」
「中井秀樹。同じクラスだよ」
「そうだった、悪い。中井君な」
うん、と中井君は頷く。
体は細くスポーツをするようには見えないけど、ずっと紅白戦を見ていた。
もしかしたら入部したいのかもしれない。
入部希望者は大歓迎だ。人数が増えれば部費も増えて活動もしやすくなるしね。
「入る?」
「え…いや、いいよ」
「ずいぶん熱心に見てたけど。サッカー好きなの?」
「まあ、うん…」
何だか煮え切らない態度だな。声も小さいし。
「初心者も多いからさ。やってみる?」
「…いいの?」
「もちろん」
「うん…じゃあやってみようかな。ありがとう」
中井君は笑った。すごくいい笑顔だった。
彼は本当にサッカーが好きなんだな、と俺はこの時はこんなふうに軽く考えていた。
みんなに中井君を紹介し、彼が着替えてくるまでハーフタイムは延長になった。
チャンスとばかり、再び美緒ちゃんに群がる部員達。
ふふふ、今のうちにそうやってアピールしておきなさい。
俺は内心ほくそ笑んだ。
俺には完璧な作戦があるのだ。
さっそく美緒ちゃんがみんなにタオルとドリンクを配って回る。
うんうん、これだよ。こういうのが欲しかったんだ。
今日はどうも調子がなぁ、とヤスが言えば、そのヤスを抑えている青チームDFの山西が混ぜ返す。
おいおい、ハーフタイムだぞ。後半に向けての準備はいいのかね?
…まあ気持ちは分かる。だって美緒ちゃんは可愛いんだ。
そんな美女と野獣の群れを見ながら、俺はグラウンドと校舎の間に張られたネットに近付く。
そこにいる男子生徒に声をかけた。
「おす」
「あ、どうも…」
「君、転校生の…なんてったっけ?」
「中井秀樹。同じクラスだよ」
「そうだった、悪い。中井君な」
うん、と中井君は頷く。
体は細くスポーツをするようには見えないけど、ずっと紅白戦を見ていた。
もしかしたら入部したいのかもしれない。
入部希望者は大歓迎だ。人数が増えれば部費も増えて活動もしやすくなるしね。
「入る?」
「え…いや、いいよ」
「ずいぶん熱心に見てたけど。サッカー好きなの?」
「まあ、うん…」
何だか煮え切らない態度だな。声も小さいし。
「初心者も多いからさ。やってみる?」
「…いいの?」
「もちろん」
「うん…じゃあやってみようかな。ありがとう」
中井君は笑った。すごくいい笑顔だった。
彼は本当にサッカーが好きなんだな、と俺はこの時はこんなふうに軽く考えていた。
みんなに中井君を紹介し、彼が着替えてくるまでハーフタイムは延長になった。
チャンスとばかり、再び美緒ちゃんに群がる部員達。
ふふふ、今のうちにそうやってアピールしておきなさい。
俺は内心ほくそ笑んだ。
俺には完璧な作戦があるのだ。