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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第4章 男子の夏
「入るよ」
意識して足を緩め、時間をかけて部室の前にたどり着いた。一応声をかけてから部室の扉を開けた。
「あ、先生…」
心なしか上気した顔の加藤が出迎えてくれた。
いるのは知っていたが、知らないふりでここはやり過ごそうと思った。
それが事なかれ主義の松木の、生徒に対する思いやりだった。
「おお、加藤。これ持って来たんだけど、どこかいいところに置いてくれないか?」
「あ、扇風機! ありがとうございます。部室暑くって」
可愛らしくペコリ、と頭を下げる。ポニーテールも一緒に揺れた。
加藤は扇風機を受け取ると、早速部室のコンセントに接続した。
古い扇風機らしく、重たげな音を立ててちっとも涼しくない風を送り出す。
「涼し~♪」
屈みこんで正面から吹き込む風が、制服のブラウスの胸元に入り込みブラウスを膨らませる。
汗ばんだ肌には生ぬるい風でも心地いいのか、加藤は目を細めて風を浴びている。
いつもより、ブラウスの胸元のボタンがひとつ多く外れているのに松木は気付いた。
意識して足を緩め、時間をかけて部室の前にたどり着いた。一応声をかけてから部室の扉を開けた。
「あ、先生…」
心なしか上気した顔の加藤が出迎えてくれた。
いるのは知っていたが、知らないふりでここはやり過ごそうと思った。
それが事なかれ主義の松木の、生徒に対する思いやりだった。
「おお、加藤。これ持って来たんだけど、どこかいいところに置いてくれないか?」
「あ、扇風機! ありがとうございます。部室暑くって」
可愛らしくペコリ、と頭を下げる。ポニーテールも一緒に揺れた。
加藤は扇風機を受け取ると、早速部室のコンセントに接続した。
古い扇風機らしく、重たげな音を立ててちっとも涼しくない風を送り出す。
「涼し~♪」
屈みこんで正面から吹き込む風が、制服のブラウスの胸元に入り込みブラウスを膨らませる。
汗ばんだ肌には生ぬるい風でも心地いいのか、加藤は目を細めて風を浴びている。
いつもより、ブラウスの胸元のボタンがひとつ多く外れているのに松木は気付いた。