この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
面影
第2章 仮面
これだけずっと隣に、
イイ男がずっといるのに
惹かれることもなく幼馴染の
関係のままの私たちは
ある意味、変なのかもしれない。
唯一、昔と違うのは、
身体を重ねるようになったこと。
綾が言う様に、棗と私は似てるー。
自分でもそう思うから。
棗と私は、ずっと仮面を付けて
日々をやり過ごしてる。
棗の前でしか、私はそれを外せない。
棗も同じ。
綾や周りが思ってるほど、
私たちはキレイな人間ではない。
『…い!れいっ!麗ってば!』
『あっ。ごめん綾。なに?』
『またボーッとしてた。最近多いよ?
何か悩みでもあるの?』
『ううん〜特にないよ〜!
生理前だからな〜フフッ。』
『ふーん。ならいいけど。
麗、いつでも相談乗るからね?』
『うん!アリガト、綾。』
『じゃあそろそろ帰ろっか!』