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私の可愛い変態ペット
第2章 下僕転校生
全身が凍りついた。
あれだけの事があったのだ。
あっさりと忘れるはずがない。
いつもあのグループを率いていた私が主犯だと彼は思っているだろう。
主犯の顔をきっと彼は忘れない。
つい昨日の事の様にまざまざとあの日を思い出す。
頬を打った衝撃。
掌に残った涙の痕跡。
罵倒に震える私の声帯。
異様な熱を増していくあの音楽室の空気の味。
こんなにも後悔する事になるのなら、あの時正直に咲にうちあければ良かった。
「おい、学級委員…放課後校内案内してやれ」
りゅうちゃんが私を指している。
「えっ…、は…はいっ」
嘘でしょ…。
りゅうちゃんの馬鹿。
学級委員なんて引き受けなきゃ良かった…。
校内案内って、いったい今更どんな顔すれば良いの…?
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