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私の可愛い変態ペット
第2章 下僕転校生
「今、何て…?」
「ですから…、また苛めてくださいと…」
聞き間違えじゃない。
静かな教室にテニス部が外周を走っている声が届く。
『虐めてください』ってつまり…、そういうことよね?
仕返ししてやる云々ではなく…苛めて?
予想だにしなかった事態だ。
うわぁ…。
白川が何かキラキラした期待を浮かべてじっとこちらを見つめている。
もしもあの日の結末がこれなのなら原因は紛れもなく私で、私が負うべき罪であり、私が負うべき責任だけれど…。
えっ…どういうこと?
混乱している。
つまりはあの日が切っ掛けで『そっちの世界』に目覚めちゃったってわけ?
「キモッ…」
思わず口から溢れる発言が正直だ。
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