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私の可愛い変態ペット
第2章  下僕転校生






下手をうてば私の方が白い目で見られる。


転校生を転入早速苛めている、さもしい奴と思われたくない。


白川が一見整っていて変態だなんて考えも及ばない外見をしているから、なお厄介だ。



「こ…この部屋は、理科準備室。薬品が保存されてる厳重施錠部屋ね…」



人目を考えて怒りを抑え、大人しく案内に徹底する。


この部屋は廊下側からは開かない造りになっており、理科室から理科教材室を通って、最奥の鍵付きの扉を開けるしか入室手段がない。


この部屋の鍵は一部の先生しか所持していないし、必要な時に先生同伴の下でしか入室出来ない事になっている。


私も中に入ったことはないけれど、何だかここだけ異質な不気味さが漂う。



「厳重施錠部屋……甘美な響きですね…」



何がだ。


コイツの想像力は危ない方向にしかベクトルが向かないのか?



「……次、うちの学校の部活案内するから」



いちいち発言に相手してやっているときりがないので、サラっと流すことにした。



「白川は何の部活に興味があるわけ?」



「…はぁっう……柚葉様、今僕の名前を呼びました?呼びましたよね?柚葉様から話しかけてくださるなんて…。もっと呼んで下さい。呼んでくださるなら、いつ何時どこにでも駆けつけます…。あぁ…でもむしろ、犬と呼んで蔑んで欲しい…」



全然話が前に進まない。



「…で?何の部活に興味があるの?」



まともに取りあったら負けだ。









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