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私の可愛い変態ペット
第2章 下僕転校生
…が。
「柚葉様と犬の会なんてどうでしょう?」
満面の笑みで言う白川。
「〝どうでしょう″じゃない。そんないかがわしい部活成立するかっ!!」
駄目だ…。
ツッコミどころ満載でシカトする方が我慢しきれない。
「既存の部活を言いなさい」
少し凄んでみた。
「柚葉様のドス声かぁわいい…」
うぜーーーーー。
睨んでやろうとキッと白川を振り返るが、そこには驚くほど真面目な顔した彼がいた。
えっ…。
虚を衝かれた気分だ。
「僕は…演劇部ですね…」
なんだ。
こんな顔も出来るんじゃないか。
ニヤケた間抜け顔ではない真っ直ぐな瞳。
そういえば、教室で誰かが役者がどうのと噂していたな。
てっきり私と同じ部活に入るとか言い出すかと被害妄想していた。
何だろうこの感じ。
ガラッと空気が冷えて鮮明になった気がする。
「演劇部なら、部室この上の階…」
「はい…」
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