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私の可愛い変態ペット
第2章 下僕転校生
「はいはいっ、飛び入りくんここまで!!」
パンパンと手を叩いてポニーテールの先輩が割って入った。
白川の目の色が一瞬にして消える。
同時に演じていた部員たちの肩からもふっと力が抜けた。
「すみません、いきなりお邪魔して」
白川がペコリと頭を下げた。
「いいえ、おもしろかったわ。最近、無難でなりゆき通りのインプロが多かったから、奇抜できっとみんなの良い刺激になったわよ」
先輩は白川の肩をぽんと叩くと、部員達に向き直って言った。
「ほら…、いつまで吞まれてるの?」
部員たちの呆けて固まってしまっていた顔に感情が灯りはじめる。
「すげっ、今の何?…鳥肌立った」
骸骨が腕をさすりながら震えた。
「一瞬…、本気で『人間じゃない』と思ったわ」
白薔薇が苦く顔を歪めている。
ポニーテールの先輩はそんな二人に歩んで行って、その首に乱暴に腕をまわした。
両腕に二人の頭を抱えるようにして言う。
「あんた達が不甲斐無くフリーズするもんだから、強制終了になったじゃない」
まわした腕に力がこもる。
「いぎぎぎぎぃ…」
「やめて…やめて、千草っ…」
じゃれたように骸骨と白薔薇が笑いながらもがいた。
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