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クラス ×イト
第6章 なりゆキ 【澤田裕樹】
俺は英太と――いや、それまでの自分と決別している。それを英太が裏切られたと感じたとしても、俺が文句を言える筋合いではなかった。
だけど、人なんてそう簡単には変われない。少なくとも、俺の場合は当然だろう。ほんの僅か外見を飾り立てて、偉くなった気がして調子に乗っていただけだ。
そんな簡単なことは、すぐに思い知ることになる。
仲間と言えば、聞こえはいいんだろう。だがそもそも、(暗黙の中で)容姿やステータスによって形成されたグループ。その中には外側からは見えない、明確な序列が存在していた。
その頂点にいるのが、赤緒礼華。そして俺は、その尻尾にぶら下がってる自分に気がつく。もちろん誰も、そんなことは口にはしてない。俺の被害妄想だと言われれば、そうかもしれないが……。
いつからか俺は、ずっと息苦しかった。無理をして背伸びをするのが、しんどかった。だからといって今更、逆戻りするのも嫌だと感じた。
気を許せない仲間。その顔色を窺ってばかりの俺に、果たして自分なんてものは果たしてあったのか。
いつの間にか俺はそんな自分を、とても中途半端だと感じるようになっていた。
だけど、人なんてそう簡単には変われない。少なくとも、俺の場合は当然だろう。ほんの僅か外見を飾り立てて、偉くなった気がして調子に乗っていただけだ。
そんな簡単なことは、すぐに思い知ることになる。
仲間と言えば、聞こえはいいんだろう。だがそもそも、(暗黙の中で)容姿やステータスによって形成されたグループ。その中には外側からは見えない、明確な序列が存在していた。
その頂点にいるのが、赤緒礼華。そして俺は、その尻尾にぶら下がってる自分に気がつく。もちろん誰も、そんなことは口にはしてない。俺の被害妄想だと言われれば、そうかもしれないが……。
いつからか俺は、ずっと息苦しかった。無理をして背伸びをするのが、しんどかった。だからといって今更、逆戻りするのも嫌だと感じた。
気を許せない仲間。その顔色を窺ってばかりの俺に、果たして自分なんてものは果たしてあったのか。
いつの間にか俺はそんな自分を、とても中途半端だと感じるようになっていた。