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クラス ×イト
第6章 なりゆキ 【澤田裕樹】
茜は俺の腰の辺りを目がけ、低く身体をぶつけた。まるで、ラグビーのタックルみたいだった。
「なに、してんだよ!」
ベッドに押し倒され、驚く俺。
「だって……帰るなんて言うからぁ」
俺に覆いかぶさった茜は、不服そうに口を尖らせた。視線を顔から落とすと、茜の胸が俺の腹の辺りに密着してる。
「と、とりあえず――そこ、どいて」
ブラウス越しのデカい胸の感触が、徐々に伝わるのを感じて俺は焦っていた。だが茜の方は、まるで構う様子もない。
「じゃあさー、まだ帰らない?」
胸を押し当てたまま、無邪気なガキのような口振り。
とにかく、この体勢がマズい……。
「帰らないから――早く」
俺は即座にそう答えたのは、一秒でも早く身体を離したい理由があったからだが。
「ホントに?」
もう一度そう確認を取りながら、茜は全く離れてくれない。それどころか、俺の顔を覗くように前のめりになり。少しずつ俺に体重を加えると、比例するように圧迫される胸。
ぎゅう――と押しつぶされて、密着する面積が増していた。
「ホントだって……だから」
俺は思わず目を閉じると、感触に意識を集中させないように――。
数学の公式、偉人の名言、ドラマの切ない場面、等々――頭の中には様々なことを、順々に思い浮べていた。
「なに、してんだよ!」
ベッドに押し倒され、驚く俺。
「だって……帰るなんて言うからぁ」
俺に覆いかぶさった茜は、不服そうに口を尖らせた。視線を顔から落とすと、茜の胸が俺の腹の辺りに密着してる。
「と、とりあえず――そこ、どいて」
ブラウス越しのデカい胸の感触が、徐々に伝わるのを感じて俺は焦っていた。だが茜の方は、まるで構う様子もない。
「じゃあさー、まだ帰らない?」
胸を押し当てたまま、無邪気なガキのような口振り。
とにかく、この体勢がマズい……。
「帰らないから――早く」
俺は即座にそう答えたのは、一秒でも早く身体を離したい理由があったからだが。
「ホントに?」
もう一度そう確認を取りながら、茜は全く離れてくれない。それどころか、俺の顔を覗くように前のめりになり。少しずつ俺に体重を加えると、比例するように圧迫される胸。
ぎゅう――と押しつぶされて、密着する面積が増していた。
「ホントだって……だから」
俺は思わず目を閉じると、感触に意識を集中させないように――。
数学の公式、偉人の名言、ドラマの切ない場面、等々――頭の中には様々なことを、順々に思い浮べていた。