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クラス ×イト
第6章 なりゆキ 【澤田裕樹】
「うん。わかった。じゃあ――」
と、ようやく動き出してくれた茜だったが――。
「あれ! なんか、お腹に……?」
俺に報告するように、顔を見つめながらそう言った。
それこそが、恐れていた結果。俺の身体の一部の変化が、密着した身体を通じて茜にバレてしまっている。
しかし、コイツ……。俺は茜を、ジトリと睨む。
「お前……それ、わざとだろ」
「ウフ――ええ、なんのことぉ?」
あくまで惚けながら、だがその笑みは間違いなく確信犯だった。
俺は半分呆れながら、半分は開き直る。きっとコイツを真面に相手をすれば、損をするのは俺の方だった。
「いいから、その自慢の胸をどけてくれよ」
俺はあえてはっきりと、そう言った。茜が何を考えてるのか知らないが、これ以上そのペースに巻き込まれてやるのも癪だ。
だが市原茜というこの女は、俺が想像する以上にとんでもない女らしく。
「見たい?」
微笑を浮べ茜の発したたったの三文字が、俺を激しく動揺させる。
「なに……を?」
お座なりにそう訊き返す他に、どんな対応があるというのか。自分の無力さを痛感しながらも、俺の中にふくらんでしまう――ある期待。
茜はきっとそれを承知した上で、こう言っていたんだ。
「私の――おっぱい」
と、ようやく動き出してくれた茜だったが――。
「あれ! なんか、お腹に……?」
俺に報告するように、顔を見つめながらそう言った。
それこそが、恐れていた結果。俺の身体の一部の変化が、密着した身体を通じて茜にバレてしまっている。
しかし、コイツ……。俺は茜を、ジトリと睨む。
「お前……それ、わざとだろ」
「ウフ――ええ、なんのことぉ?」
あくまで惚けながら、だがその笑みは間違いなく確信犯だった。
俺は半分呆れながら、半分は開き直る。きっとコイツを真面に相手をすれば、損をするのは俺の方だった。
「いいから、その自慢の胸をどけてくれよ」
俺はあえてはっきりと、そう言った。茜が何を考えてるのか知らないが、これ以上そのペースに巻き込まれてやるのも癪だ。
だが市原茜というこの女は、俺が想像する以上にとんでもない女らしく。
「見たい?」
微笑を浮べ茜の発したたったの三文字が、俺を激しく動揺させる。
「なに……を?」
お座なりにそう訊き返す他に、どんな対応があるというのか。自分の無力さを痛感しながらも、俺の中にふくらんでしまう――ある期待。
茜はきっとそれを承知した上で、こう言っていたんだ。
「私の――おっぱい」