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クラス ×イト
第6章 なりゆキ 【澤田裕樹】
「……」

 俺はベッドに仰向けになったまま、見覚えのない部屋の天井を呆然と見つめてる。

 倒れ込んだ際に両脚は、ベッドの外に投げ出されたまま。その足元にいる茜が、俺のズボンと下ろすのに苦戦してるみたいだ。

 俺、なんでこんなことしてる? つーか、逆だろ。俺は何もしないで、してるのは茜。

 ズボンが――パンツまで脱がされようとしてるのに、俺はされるがまま……。

 いっそ茜に襲い掛かっても、文句は言われないはず。こんなことまでされたら、普通はそうするんだろ。

 だけど興奮とは裏腹に、何かそんな気力は萎えていて。こんな経験ないから、どうしていいかわからないってこともあるし。

 とか考えてる内に、ズルリとした感覚があり腰の辺りが寒々としてた。


「裕樹のココ――すごいよ」

 空気に触れて、ピクピクと脈打っている感覚。

 その高鳴りを、茜に見られてしまっている自覚。

 こんなに恥ずかしくて屈辱的なのに、俺はまだ茜に抗おうとしない。

 しかし、この後どうなるのか。茜は一体、どういうつもりなのか。

 その答えは、すぐにわかった。

「こういうの、知ってる」

「――!?」

 俺のカチカチになったものを、ふわっと柔らかいものが包み込んでいる。
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