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クラス ×イト
第7章 アらガう 【堂林亮伍】
きょとんとした俺に背を向けたまま、海藤は語っていた。
「瀬山くんの目は何処か冷めていて、何故だか別の場所を見てる気がしたの。その眼差しは魅力的だったけど、捉え処はなくって……。私が抱く気持ちは、何処まで行っても憧れなんだって……そう感じられたの」
「……」
「それに比べて亮伍の目は、真っ直ぐでギラギラしていて淀みなくて……呆れるくらい率直過ぎるけど、とにかく……とっても、熱いの。気がつけば、視線は釘づけになっていて……。私が見ていたいのは、亮伍の目だってわかった。その時のざわめく心が……私に、亮伍を応援させていたんだね」
そして――海藤はクルリと俺を振り向き、俺の目を見つめる。
「だから、同情なんかじゃ――ない」
「――!?」
その時の海藤の笑顔はいつもと同じだけど、何かキラキラと輝いて映り――。
俺にはそれが凄く――眩しいものだと、思えていたんだ。
「瀬山くんの目は何処か冷めていて、何故だか別の場所を見てる気がしたの。その眼差しは魅力的だったけど、捉え処はなくって……。私が抱く気持ちは、何処まで行っても憧れなんだって……そう感じられたの」
「……」
「それに比べて亮伍の目は、真っ直ぐでギラギラしていて淀みなくて……呆れるくらい率直過ぎるけど、とにかく……とっても、熱いの。気がつけば、視線は釘づけになっていて……。私が見ていたいのは、亮伍の目だってわかった。その時のざわめく心が……私に、亮伍を応援させていたんだね」
そして――海藤はクルリと俺を振り向き、俺の目を見つめる。
「だから、同情なんかじゃ――ない」
「――!?」
その時の海藤の笑顔はいつもと同じだけど、何かキラキラと輝いて映り――。
俺にはそれが凄く――眩しいものだと、思えていたんだ。