この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
クラス ×イト
第7章 アらガう 【堂林亮伍】

「かい……とう?」


 俺の視界を覆ったんは、体操着後越しの微かな弾力。

 包み込むような柔らかさに触れ、俺の気持ちも和らいでいった。

 海藤は両手で、俺の頭を更にきゅっと抱き寄せ。そして、囁くように話す。

「亮伍は、バカなんかじゃないよ。自分の弱さとちゃんと向き合ってた来たの。いつだって、それに負けなかったの。抗い続けていた――それが、亮伍の強さだよ」

「だけど……だけどよぉ……」


「プロになんか、なれなくってもいい……今の全力の姿を、無駄だなんて思わないで。ううん、私が無駄になんてさせない。ちゃんと見てるから……この一瞬の堂林亮伍を、私のちゃんと……この心に、刻みつけているから」


 その時、海藤の心が俺の中に染み込んだ気がして……俺は、もう……。


「うわあああっ――!」


 ――声を上げて、全力で泣いた。
/579ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ