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クラス ×イト
第8章 ウそツき 【瀬山宗助】
「……」
俺はその姿を、ずっと眺めていた。只々、じっと静かに――。それは何時もと、何も変わらない。
しかし、ふと――何かを思った。否、もしかしたら、単なる気まぐれなのか。
ともかく俺は期せずして、登り詰めようとする礼華に、そっと手を伸ばしていた。
――さわっ。
と、触れたのは礼華の右の乳房。揉むのではなくて、恐々と只――触れていただけ。
「あ……!」
その感触に驚くように、礼華が瞳を開いた。
「……」
俺は無感情な表情のまま、その顔をじっと見据える。
「ああっ……ああ……はあ、あ、あ……」
礼華も俺を見つめて、焦れた感情をその瞳に滲ませた。
俺は触れてるただけの手を、ほんの僅かな力を込めた。
ぷるっとした弾力を――じわっ――と掴む。
「ああっ……瀬山……私っ」
「ああ……いいさ」
礼華にコクリと頷いて、俺は指の隙間に乳首を挟み取った。
そして――
「――――ああああっ!」
――ビクンッ!
礼華はその身体を、大きく仰け反らせた。