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クラス ×イト
第8章 ウそツき 【瀬山宗助】
ぴく……ぴく……。
ソレが張り詰めてゆくのが、闇の中でも――わかる。
そそり立っても届かないその哀れな矛先は、慈悲深い指先によりせめてもの快感を施されていた。
するするとした微かな感触に悶えると、突如として掴み取られ俺は期せずして声を洩らす。
「く……ああっ……」
「……」
その両手の意思は、それでも無言で――更に激しく俺の心と身体を、快楽の底に誘おうとしていた。
乳首をクリッと摘み――肉棒を強烈に扱き尽くす。
俺を存分に責め立てた両手は――しかし、達することを前にその働きを止めた。
「――!」
暗闇の慣れた俺の目が、その姿の影を追う。
俺の足元――その場所への移動――そして。
俺を愛撫していた両手が、ふわりと広がる長い髪を後ろに束ねた。
その瞬間――浮かび上がるシルエットは、上半身の美しいプロポーション。
それを覚えたことで――俺はまた瞳を閉ざした。
自ら望み闇に引き返した俺に――
――――ちゅぷ、り。
もたらされていたのは、次なる感触……。