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クラス ×イト
第8章 ウそツき 【瀬山宗助】
ぞわっ――背筋を伝う感覚。
「あっ……ああ」
包み込んでゆく温もりが、否応なく俺の興奮を飛躍させた。
――くぷぅ……ちゅ、ちゅる。
唇が俺の先端の段差を緩やかに締め付け、中で蠢く舌がねっとりと舐めて、這う。
じっくりとして、それを味あわせた後――
くちゅ……ず…………すぷぅっ!
口内の粘膜が更に深くまで、俺を絡め取った。
ゆっくりと突き当たりに届くと、徐々に満たされたのは唾液。
闇の中にある俺が、その行為を理解したのは、そこまでだった。
後は――
じゅぷ――じゅぷり――じゅるるっ!
ひたすら淫靡に特化したその音を耳にしながら、遅い来るのは容赦のない快感の大波。
やがて、それに呑まれて――粘膜と唾液と蠢く舌――その最中に俺は溶けて、いった。
「ああっ……で、出る……!」
――ズビュッ! ビュッ――ビュ――。
男という生き物が最高潮に達する――およそ七秒の間。
俺を今そこに誘っているのは、礼華。もちろんそれは、知っている。
だが、その渦中にあってさえも――俺は決して、彼女の名を呼ばない。
それは心の中でも、同じこと……。
「……」
そんな俺は、やはり――――嘘つき、だった。
「あっ……ああ」
包み込んでゆく温もりが、否応なく俺の興奮を飛躍させた。
――くぷぅ……ちゅ、ちゅる。
唇が俺の先端の段差を緩やかに締め付け、中で蠢く舌がねっとりと舐めて、這う。
じっくりとして、それを味あわせた後――
くちゅ……ず…………すぷぅっ!
口内の粘膜が更に深くまで、俺を絡め取った。
ゆっくりと突き当たりに届くと、徐々に満たされたのは唾液。
闇の中にある俺が、その行為を理解したのは、そこまでだった。
後は――
じゅぷ――じゅぷり――じゅるるっ!
ひたすら淫靡に特化したその音を耳にしながら、遅い来るのは容赦のない快感の大波。
やがて、それに呑まれて――粘膜と唾液と蠢く舌――その最中に俺は溶けて、いった。
「ああっ……で、出る……!」
――ズビュッ! ビュッ――ビュ――。
男という生き物が最高潮に達する――およそ七秒の間。
俺を今そこに誘っているのは、礼華。もちろんそれは、知っている。
だが、その渦中にあってさえも――俺は決して、彼女の名を呼ばない。
それは心の中でも、同じこと……。
「……」
そんな俺は、やはり――――嘘つき、だった。