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クラス ×イト
第9章 けつダン 【去河要二】
瀬山の背中を見ている英太に、俺は訊く。
「瀬山と、何を話してたんだよ」
「うん。ちょっとね」
「なにが、ちょっとね――だ! 得意げにしやがって」
「べ、別に……そんなんじゃないよ。この前、偶然に外でバッタリ会ってさ。それから、少し話すようになっただけなんだ」
「ほお……」
何一つ、共通の話題がなさそうだが……。まあ、そんなこと、どうでもいいか。
「それより、要二の話って何なのさ」
と、英太に訊かれ――
「ああ……だが、その前に――」
やや癪だが、俺から先にソレを済ませることにする。
「この前は、悪かったな。つい、剥きになっちまったよ」
俺はそんな風に、英太に詫びた。
「そ、そんな。いいよ。――というか、僕の方こそ――ゴメンね」
英太はやや慌てて、それから照れたように頭を掻いて、そう言った。
まあ、とりあえず――俺たちは仲直りってやつを終える。
流石にそれをしとかねーと、聞かせられる話でもないってことだ。
「瀬山と、何を話してたんだよ」
「うん。ちょっとね」
「なにが、ちょっとね――だ! 得意げにしやがって」
「べ、別に……そんなんじゃないよ。この前、偶然に外でバッタリ会ってさ。それから、少し話すようになっただけなんだ」
「ほお……」
何一つ、共通の話題がなさそうだが……。まあ、そんなこと、どうでもいいか。
「それより、要二の話って何なのさ」
と、英太に訊かれ――
「ああ……だが、その前に――」
やや癪だが、俺から先にソレを済ませることにする。
「この前は、悪かったな。つい、剥きになっちまったよ」
俺はそんな風に、英太に詫びた。
「そ、そんな。いいよ。――というか、僕の方こそ――ゴメンね」
英太はやや慌てて、それから照れたように頭を掻いて、そう言った。
まあ、とりあえず――俺たちは仲直りってやつを終える。
流石にそれをしとかねーと、聞かせられる話でもないってことだ。