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クラス ×イト
第9章 けつダン 【去河要二】
「さあ、好きなもの頼みなさい。先生、奢ちゃうから」
佐倉先生に(強引に)連れられ、俺は教習所の近くの古びたラーメン屋に来ていた。
「じゃあ……味噌ラーメン」
とりあえず、俺がメニューを選ぶと――
「おじさーん! 味噌大盛り――あと、餃子二皿にビール、お願いねー」
厨房に向かって、佐倉先生がそう声を張り上げた。
かなり酔っているらしく、ビビるくらいのハイテンション。当然だが、先生のこんな姿を見るのは初めてだ。どうでもいいが、俺「大盛り」とか言ってねーから……。
ともかく、いつになく陽気な佐倉先生を前に、俺は緊張も顕わにラーメンを啜った。はっきり言って、味なんてわかんねえ……。
「ここのギョーザ。結構、美味しいね」
先生はそんな風に言いながら、ギョーザをつまみにビールを呑んでいた。
そうして、何とかラーメンを食い終り、俺は先生に訊ねる。
「それで、俺に話って?」
すると、佐倉先生はトロントした目で、俺をじっと見つめた。
「な、なんだよ……?」
その色っぽい視線に戸惑う俺に――
「暫く見ない内に――去河くん、凛々しくなったね」
先生は囁くように、そう言った。
佐倉先生に(強引に)連れられ、俺は教習所の近くの古びたラーメン屋に来ていた。
「じゃあ……味噌ラーメン」
とりあえず、俺がメニューを選ぶと――
「おじさーん! 味噌大盛り――あと、餃子二皿にビール、お願いねー」
厨房に向かって、佐倉先生がそう声を張り上げた。
かなり酔っているらしく、ビビるくらいのハイテンション。当然だが、先生のこんな姿を見るのは初めてだ。どうでもいいが、俺「大盛り」とか言ってねーから……。
ともかく、いつになく陽気な佐倉先生を前に、俺は緊張も顕わにラーメンを啜った。はっきり言って、味なんてわかんねえ……。
「ここのギョーザ。結構、美味しいね」
先生はそんな風に言いながら、ギョーザをつまみにビールを呑んでいた。
そうして、何とかラーメンを食い終り、俺は先生に訊ねる。
「それで、俺に話って?」
すると、佐倉先生はトロントした目で、俺をじっと見つめた。
「な、なんだよ……?」
その色っぽい視線に戸惑う俺に――
「暫く見ない内に――去河くん、凛々しくなったね」
先生は囁くように、そう言った。