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クラス ×イト
第9章 けつダン 【去河要二】
 腰を動かしたはいいが、イマイチ上手くタイミングが取れねえ。

 腰をさすったり胸を揉んだりもするが、ガチャガチャといた動きで力の加減も定かじゃねえし……。

 それでもとても不器用ながらも、俺は佐倉先生に感じてもらおうと――それこそ必死だった。

 すると、それが届いたのか――

「あっ、あっ、ああんっ!」

 佐倉先生は俺の上に、パタンと身体を重ね合わせた。

 至近距離で、二人の視線が合う。と――

「先生――」

「去河……くん」

 俺は先生を抱き寄せ、その唇に荒々しくキスをする。

 そして――

「今度は――俺が」

「うん――思い切り、して」

 俺たちはそう言葉を交わして、身体の上下を入れ替えた。


 それからの、ほんの数分――。

「はっ……はあっ……せ、先生っ!」

「ううっ、うん……と、とても……いいよっ!」

 俺は全力で、腰を突き動かしながら――も、見ている。

 眉根に皺を寄せ、俺を見つめるその表情――。

 ぷるぷると揺れる、形の良いおっぱいと先端の朱色――。

 艶々とした肌と、俺の中で最高と思える、そのスタイル――。

 この時の乱れる佐倉先生の姿を、俺は目に焼き付けようとしていたんだ。


 先生、俺だって知ってるよ。これは、ボーナスステージみたいなもんだって、さ。色んなタイミングが重なって、だから少なくとも――今こうしてる俺は、この時だけ。


「先生ぇ! お、俺――絶対、大人に、なってみせる、からっ!」


「ああっ! う……うん、私、愉しみに……して、るっ!」


 そうして、俺の夢の一夜は――更けていった。
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