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クラス ×イト
第10章 せッきン 【藍山栞2】
その夜――私はパソコンを開き、何時ものサイトへ接続。
「――!」
『DOG―A』――乾くんのPN。その小説の更新を認める。
私は『しおりから』をクリックし、それを読み始めた。
※ ※ ※
「男の子って――やっぱりオナニーとか、するのかな?」
「ぼ、僕はしない! けど……な、なんで、そんなこと……を?」
「ごめんなさい。ちょっと、興味があっただけなの。だから、忘れて」
「……」
彼女が何でそんなことを訊いたのか、僕にはまるでわからなかった。
だけど、別に僕をからかったわけじゃない。彼女は、そんな人じゃないから……。
だから、咄嗟に嘘を言ったことを、ほんの少し後悔したのかもしれない。
だけどやっぱり、そんなこと――この僕が、言えるわけがないんだ。
ホントはしてるよ。キミのことを、想って……なんて。
※ ※ ※
――くす。
「!」
あ……今、私……笑ってた……の?
「――!」
『DOG―A』――乾くんのPN。その小説の更新を認める。
私は『しおりから』をクリックし、それを読み始めた。
※ ※ ※
「男の子って――やっぱりオナニーとか、するのかな?」
「ぼ、僕はしない! けど……な、なんで、そんなこと……を?」
「ごめんなさい。ちょっと、興味があっただけなの。だから、忘れて」
「……」
彼女が何でそんなことを訊いたのか、僕にはまるでわからなかった。
だけど、別に僕をからかったわけじゃない。彼女は、そんな人じゃないから……。
だから、咄嗟に嘘を言ったことを、ほんの少し後悔したのかもしれない。
だけどやっぱり、そんなこと――この僕が、言えるわけがないんだ。
ホントはしてるよ。キミのことを、想って……なんて。
※ ※ ※
――くす。
「!」
あ……今、私……笑ってた……の?