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クラス ×イト
第11章 マえぶレ 【乾英太3】
この日は週末の金曜日。その夜、食事もお風呂も済ませた僕は、自分の部屋で机に向かっていた。
通常であれば録画していた深夜アニメを見たり、音楽でも聴きながらラノベや漫画を読んだりしてくつろぐ時間。
「……」
だけど、この時の僕にとっては、やるべきことは二択だった。投稿サイトの小説を書くか、藍山さん(から借りてる)の本の二冊目を読むか。
少し迷った後、とりあえず僕はパソコンを開いた。本は土日に集中すれば、たぶん読める。それに対してサイトの小説の方は、この数日更新が滞っていた。
サイトにアクセスし、自分のページを開く。更新してないのだから当然だけど、やはり閲覧数はまるで上がっていない。
僕は期せずしてふうっとため息をつき、メッセージの受信箱を開く。そこには(一応)作者である僕宛てに、寄せられたメッセージがの一覧が表示される。
そうは言っても、僕にメッセージをくれる読者は今の処一人だけ。そしてこの日に寄せられた、新着メッセージもなかった。
僕は何気に、三日前くらい前の一番新しいメッセージを開く。
『ほんの一瞬だけ、笑顔になれた気がします。どうか、これからも書いてください』
「……」
それまでだったら、『楽しみにしてます』とか『更新待ってます』とか、とても端的なものだった。だから何時もと少し毛色が異なる、このメッセージだけでも僕は凄く嬉しかった。
だけど……うんん、だからこそ。続きを書けない自分に、苛立ちを募らせようとしてる。
通常であれば録画していた深夜アニメを見たり、音楽でも聴きながらラノベや漫画を読んだりしてくつろぐ時間。
「……」
だけど、この時の僕にとっては、やるべきことは二択だった。投稿サイトの小説を書くか、藍山さん(から借りてる)の本の二冊目を読むか。
少し迷った後、とりあえず僕はパソコンを開いた。本は土日に集中すれば、たぶん読める。それに対してサイトの小説の方は、この数日更新が滞っていた。
サイトにアクセスし、自分のページを開く。更新してないのだから当然だけど、やはり閲覧数はまるで上がっていない。
僕は期せずしてふうっとため息をつき、メッセージの受信箱を開く。そこには(一応)作者である僕宛てに、寄せられたメッセージがの一覧が表示される。
そうは言っても、僕にメッセージをくれる読者は今の処一人だけ。そしてこの日に寄せられた、新着メッセージもなかった。
僕は何気に、三日前くらい前の一番新しいメッセージを開く。
『ほんの一瞬だけ、笑顔になれた気がします。どうか、これからも書いてください』
「……」
それまでだったら、『楽しみにしてます』とか『更新待ってます』とか、とても端的なものだった。だから何時もと少し毛色が異なる、このメッセージだけでも僕は凄く嬉しかった。
だけど……うんん、だからこそ。続きを書けない自分に、苛立ちを募らせようとしてる。