この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
クラス ×イト
第12章 ラんマん 【市原 茜】
やっと私の言葉を理解して、乾くんは少しアタフタとしてる。
「あのさ……どうして、急に……その……僕のこと、なんか……?」
やや俯いたその顔を、グッと下から覗き込むようにして、私はこう訊くの。
「急だと――ダメかなぁ?」
「い、いや……そうじゃ、なくって……だけど……」
「じゃあ……私と仲良くしても……いい?」
「な、仲良くって……友達として、なんだよね?」
そう言って乾くんは、私につぶらな瞳を向けた。
それにドキッとした私は、つい悪い癖が出ちゃう――。
「私、乾くんに、きゅん――てしてるんだよ。だから、この気持ちは――さぁ」
私はそう言いながら、彼の膝の上の手にそっと自分の手を重ねてる。そうして手の甲を撫ぜるようにして、それから指を絡めた。
「――!」
乾くんはハッとして私を見ながら、既に赤くしてる顔に汗を滲ませる。
その顔をじいっと見据えて、私も昂った想いのまま、こう言ってたんだ。
「友達だと――足りないかもしれない、ね」
そしたらさ――
ガタッと椅子を鳴らして、乾くんは立ち上がってたの……。
「あのさ……どうして、急に……その……僕のこと、なんか……?」
やや俯いたその顔を、グッと下から覗き込むようにして、私はこう訊くの。
「急だと――ダメかなぁ?」
「い、いや……そうじゃ、なくって……だけど……」
「じゃあ……私と仲良くしても……いい?」
「な、仲良くって……友達として、なんだよね?」
そう言って乾くんは、私につぶらな瞳を向けた。
それにドキッとした私は、つい悪い癖が出ちゃう――。
「私、乾くんに、きゅん――てしてるんだよ。だから、この気持ちは――さぁ」
私はそう言いながら、彼の膝の上の手にそっと自分の手を重ねてる。そうして手の甲を撫ぜるようにして、それから指を絡めた。
「――!」
乾くんはハッとして私を見ながら、既に赤くしてる顔に汗を滲ませる。
その顔をじいっと見据えて、私も昂った想いのまま、こう言ってたんだ。
「友達だと――足りないかもしれない、ね」
そしたらさ――
ガタッと椅子を鳴らして、乾くんは立ち上がってたの……。