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クラス ×イト
第13章 ぼウそウ 【喜嶋三生】
 同じく『D3』と言っても要二くんや英太くんは、僕に比べれば随分と羨ましく感じることだって多かった。

 要二くんは堂々としてるから、そもそも誰に対しても物怖じしたりしない。考えがはっきりして何でも思ったことを口にするから、他のクラスメイトと軋轢を生むことは多々あるようだった。

 三人の中ではかなり威張ってるけど、基本的には面倒見が良く頼りがいもある。少し太ってはいるものの、性格に見合った男らしい印象の容姿。そんな処が僕なんかとは、全く違っている。

 英太くんは僕と似たようなタイプに見られがち。だけど優しい表情の裏には、割と頑なで芯がしっかりしてる一面もあるんだ。僕らと仲良くしながらも、決してその現状には満足してない感じ。たぶん小説を書いてるのも、そんな意志の表れなのかもしれない。

 それと本人は自身なさげだけど、その童顔な顔立ちだってスッとして見える。頬っぺたなんて卵みたいにツルツルだし。ニキビに悩む僕からしてみたら、それだけでも雲泥の差を感じていた。


 クラスで一番目立たないグループにいても、明らかに僕が一番下。それを自覚しながらも、何かを頑張って見返そうなんて気力さえない。辛さを最小限に抑えて、細やかな愉しみだけをひっそりと見つめていた。

 若さの欠片もなく、消極的の極みみたいな僕の高校生活。仮にそれを一変させるとしたら、かなりのインパクトが必要だろう。

 衝撃的で刺激的――そんな出来事が。

 だけどそんなこと、急に訪れる筈もなく、別に望んでもいなかった。そんな僕に――まさか、あんなことがあるなんて……本当に思いもよらないこと。


 あの日――雷のような鮮烈で強烈な彼女が、僕のそれまでの想いを激変させることとなった。
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