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クラス ×イト
第13章 ぼウそウ 【喜嶋三生】
――ペッ!
赤緒さんの口から床へと、僕の精液が吐き出されていた。口元に糸を引いたその名残を、彼女は指を使い舌で舐め上げる。
そして、制服から携帯を取り出すと――
――パシャ!
それを用いて、僕の晒された股間を撮影していた。
「な……何を?」
その時に僕が不安を覚えていたのは、間違いがない。何にも増して恥ずかしい姿を、画像として残されてしまっていたから……。
だけど後になって考えてみると、それは僕にとってあまり重要ではないことがわかった。彼女がそれを悪用するつもりなら、顔の映ってないその画像では無意味。つまりそれは、赤緒さんが僕に強いた『口止め』の体裁を保つ為に行われていたに過ぎない。
だから、僕にとって真に重要なことは、この瞬間をもって彼女との間に築かれていた関係。誰が何と言ったとしても、それは揺るがないもの。
僕の卑しい部分を口の中で高めたその行為に、大した意味がないなんて誰にも言えない筈だ。
そして、僕と赤緒さんの間に生じていたのは最早、信頼と呼ぶべきもの。僕は彼女の秘密をこの胸に留め、そうすることを信じるからこそ彼女は最高の快楽を僕に与えていた。
その結論を得た僕の頭の中は、次第に赤緒さんのことで一杯になろうとしてゆく。