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クラス ×イト
第13章 ぼウそウ 【喜嶋三生】
それからというもの――。
僕は赤緒さん姿を見ていたかった。赤緒さんのことを気に留めていたかった。赤緒さんのことを、もっと知りたかった。
僕の想いは一秒の時間を刻む度に、何処までも高く積み上がろうとしてゆく。それはもう、自分自身でも制御できないくらいに……。
普段の教室で彼女を見続けていることは、他のクラスメイトの手前もあり思うようにできない。欲求が果たせない僕が、学校帰りの彼女を追うようになったのは自然なことだった。
僕と赤緒さんの『関係』が築かれてから、その次の日にはもう……。
ファストフード店で一人佇む彼女を、僕は店の外からじっと眺めていた。その日はそのまま二時間近く、僕は近くをうろつきながら彼女の監視を続けていた。
まるで、ストーカーだって? それは、違うよ。僕は彼女を困らせるつもりなんて、これっぽちもないから。寧ろ彼女が何か困っているのなら、その為には何だってしてあげたいとさえ考えている。
「――!」
暫くして、赤緒さんの前に現れたのは、瀬山くんだった。赤緒さんは部活終わりの瀬山くんを待っていたんだ、と僕は知る。
そんな彼女のことを、とっても健気だと感じた。それだから尚更、僕は彼女のことを好きになってゆく。
こんな僕を他の誰かは、変だと思うのかもしれない。でもね、当たり前のことだけど、僕は至って真面なんだよ。
ウフフ……だってさ、他の皆は誰も知らないんだ。赤緒さんと瀬山くんの関係のこと。もちろん僕にも、全てがわかる訳ではない。でも少なくとも、二人が恋人同士でないのは知っている。そうなれない理由だって知っている。
あ、そうか……! その時、僕は閃いていた。
だったら、この素晴らしい気持ちを赤緒さんに伝えることに、何も障害もないってことになるよね……。
そうして僕は――彼女への告白を決意していた。
僕は赤緒さん姿を見ていたかった。赤緒さんのことを気に留めていたかった。赤緒さんのことを、もっと知りたかった。
僕の想いは一秒の時間を刻む度に、何処までも高く積み上がろうとしてゆく。それはもう、自分自身でも制御できないくらいに……。
普段の教室で彼女を見続けていることは、他のクラスメイトの手前もあり思うようにできない。欲求が果たせない僕が、学校帰りの彼女を追うようになったのは自然なことだった。
僕と赤緒さんの『関係』が築かれてから、その次の日にはもう……。
ファストフード店で一人佇む彼女を、僕は店の外からじっと眺めていた。その日はそのまま二時間近く、僕は近くをうろつきながら彼女の監視を続けていた。
まるで、ストーカーだって? それは、違うよ。僕は彼女を困らせるつもりなんて、これっぽちもないから。寧ろ彼女が何か困っているのなら、その為には何だってしてあげたいとさえ考えている。
「――!」
暫くして、赤緒さんの前に現れたのは、瀬山くんだった。赤緒さんは部活終わりの瀬山くんを待っていたんだ、と僕は知る。
そんな彼女のことを、とっても健気だと感じた。それだから尚更、僕は彼女のことを好きになってゆく。
こんな僕を他の誰かは、変だと思うのかもしれない。でもね、当たり前のことだけど、僕は至って真面なんだよ。
ウフフ……だってさ、他の皆は誰も知らないんだ。赤緒さんと瀬山くんの関係のこと。もちろん僕にも、全てがわかる訳ではない。でも少なくとも、二人が恋人同士でないのは知っている。そうなれない理由だって知っている。
あ、そうか……! その時、僕は閃いていた。
だったら、この素晴らしい気持ちを赤緒さんに伝えることに、何も障害もないってことになるよね……。
そうして僕は――彼女への告白を決意していた。