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クラス ×イト
第13章 ぼウそウ 【喜嶋三生】
今までの僕の人生で、同じ歳の女の子を意識したことはない。現実の女の人を好きになったこともない。それを無駄なことだと諦めて、慰めに二次元のアニメキャラだけを愛でていた。
だけど、僕は変わった。赤緒さんが変えてくれた。僕は彼女を想う素晴らしい気持ちと、大きな勇気を手に入れた。
それでも、ほんの少しだけ心細かったのだろう。だから僕は彼女への告白を実行しようとしていた時、英太くんをその場に連れて来ていた。
駅前デパートのフードコートで、僕たちは離れた席から赤緒さんの様子を窺っている。僕が彼女に告白するつもりであることを言うと、英太くんは不安げな顔を見せていた。
「あのね、三生。赤緒さんは瀬山くんを待ってるんだよね? 三生はそれを見てたんでしょ」
「うん。そうだよ」
「だ、だったらさ。告白なんて……その……どうなんだろ?」
「僕が赤緒さんを好きなんだから、その気持ちを伝えたいだけだよ。瀬山くんは関係ない」
「うん……まあ……それは、そう……かもしれないけど」
フフ……英太くんは、僕の勇気に驚いている。否、たぶん羨ましかったのだろう。
だけど、それは無理もないよ。赤緒さんとの関係が始まってから、もう三日目。僕の募る想いは留まることを知らない。
最早、これは恋だのというレベルを遥かに超えている。僕はそう実感してる。
だから恋という段階で足踏みをしてる英太くんは、今の僕から見ればとても幼く可愛らしくさえ思えていた。
まあ、見てなよ……僕の雄姿を、ね。
「じゃあ、ちょっと待ってて」
僕は席に英太くんを残して、ついに赤緒さんの元へと向かって行った――。
だけど、僕は変わった。赤緒さんが変えてくれた。僕は彼女を想う素晴らしい気持ちと、大きな勇気を手に入れた。
それでも、ほんの少しだけ心細かったのだろう。だから僕は彼女への告白を実行しようとしていた時、英太くんをその場に連れて来ていた。
駅前デパートのフードコートで、僕たちは離れた席から赤緒さんの様子を窺っている。僕が彼女に告白するつもりであることを言うと、英太くんは不安げな顔を見せていた。
「あのね、三生。赤緒さんは瀬山くんを待ってるんだよね? 三生はそれを見てたんでしょ」
「うん。そうだよ」
「だ、だったらさ。告白なんて……その……どうなんだろ?」
「僕が赤緒さんを好きなんだから、その気持ちを伝えたいだけだよ。瀬山くんは関係ない」
「うん……まあ……それは、そう……かもしれないけど」
フフ……英太くんは、僕の勇気に驚いている。否、たぶん羨ましかったのだろう。
だけど、それは無理もないよ。赤緒さんとの関係が始まってから、もう三日目。僕の募る想いは留まることを知らない。
最早、これは恋だのというレベルを遥かに超えている。僕はそう実感してる。
だから恋という段階で足踏みをしてる英太くんは、今の僕から見ればとても幼く可愛らしくさえ思えていた。
まあ、見てなよ……僕の雄姿を、ね。
「じゃあ、ちょっと待ってて」
僕は席に英太くんを残して、ついに赤緒さんの元へと向かって行った――。