この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
クラス ×イト
第3章 あこガれ 【山村佳奈】
私だって、自分には自信がある方だった。中学の時は、男子にかなりモテてたし。女として顔もスタイルも、かなりイケてる方だと今でも思っている。
けど――高校に入学して、すぐの頃。
教室で礼華の姿を見た瞬間に、それはもう決まっていた。礼華が全てにおいて、圧倒的に思えて――。
礼華が『最高位』であることは、もう揺るぎがないことだと感じた。とても適わないと感じた私は――同時に、礼華に大きな憧れを抱いてゆく。
だから、その日からの私は、礼華に次ぐ『二番目』を目指していたのだと思う。そして、その位置だけは、誰にも譲れないのだと心に決めた。
他人から見れば、そんなのくだらないプライドだったのかも。
けど、それはどうだっていい。この教室という舞台の上で、私にはそれだけが価値あるものだと思えていたから。
それって、理屈とかじゃないし。
礼華を中心として、私たちのグループは――6人だった。まあ単純な言い方をすれば、それが仲間ということにはなる。
当然だけどそこに入るには、『それなり』でなければならない。誰が決めたというわけでもないけど、それは暗黙の了解みたいなものがある。
男でも女でも、礼華の仲間として見合う人じゃないと駄目。そうでなければ、私たちの仲間としての資格はなかった。
けど――高校に入学して、すぐの頃。
教室で礼華の姿を見た瞬間に、それはもう決まっていた。礼華が全てにおいて、圧倒的に思えて――。
礼華が『最高位』であることは、もう揺るぎがないことだと感じた。とても適わないと感じた私は――同時に、礼華に大きな憧れを抱いてゆく。
だから、その日からの私は、礼華に次ぐ『二番目』を目指していたのだと思う。そして、その位置だけは、誰にも譲れないのだと心に決めた。
他人から見れば、そんなのくだらないプライドだったのかも。
けど、それはどうだっていい。この教室という舞台の上で、私にはそれだけが価値あるものだと思えていたから。
それって、理屈とかじゃないし。
礼華を中心として、私たちのグループは――6人だった。まあ単純な言い方をすれば、それが仲間ということにはなる。
当然だけどそこに入るには、『それなり』でなければならない。誰が決めたというわけでもないけど、それは暗黙の了解みたいなものがある。
男でも女でも、礼華の仲間として見合う人じゃないと駄目。そうでなければ、私たちの仲間としての資格はなかった。