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クラス ×イト
第13章 ぼウそウ 【喜嶋三生】

「あっ……あ、あ、あああっ!」


 僕は一体、どうしたかったんだろう。


「んっ!? あ、いやっ……そこ、はぁっ!」


 何をする為に、この部屋にいるのだろう。


「ちゅ……はむっ……はあ……ん、ん、んっ……ああんっ、凄い!」


 彼女に付き添って、身体を張って助けようとでも……?


「んっ、はああ……あ……あ……ああぁあ……も、もう……」


 否、そんな訳がない。だって今の、僕は――


「くっ……あ、あああっ! イクゥ、ぅうっ!」


 ベッドの上でまるで玩具のように扱われ、乱れる彼女の姿を――只、見てるだけ。


「う……あ……」


 何度も絶頂を迎えた彼女を目にして――そして、僕も興奮していたんだろう……。


 広い部屋の大きなベッドには、裸の三人が目まぐるしく絡み合う。

 僕は部屋の片隅に立ち尽くし、別世界のようなその光景に圧倒されていた。

 その肌にキラキラと汗を滲ませ、妖艶そのものの――赤緒さんの姿。

 全裸の彼女は――胸もアソコもお尻の穴さえ――全てを晒して、男たちの欲望に応えている。


「……」

 本当に――僕は何をしているんだ?

 部屋の片隅に立ち尽くし、動くことも声すら出せずにいて――その僕のズボンの中だけが、痛いくらいに盛り上がっているのが、わかり。


 それがなんとも、情けなくて――哀しかった。
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