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クラス ×イト
第3章 あこガれ 【山村佳奈】
すると――
「知らない。どうせ、サボりでしょ」
「連絡とか来てないの?」
「うん。特には――」
礼華は特に気にした様子もなく、そう答えた。
私には何気ないその態度さえ、とてもカッコよく思う。
礼華と瀬山は、付き合っている。ううん、本人たちがそう言ったことはないけど、それこそ暗黙の了解だった。
見た目的にも、その他のステータス的にも、それは確かなこと。礼華に釣り合う相手なんて、このクラスには瀬山以外には一人も見当たらない。
二人はベタベタと、イチャついたりしない。けど特別な関係だってことは、二人の醸し出す空気でわかる。
そんな風に、大人っぽい付き合い方ができるのも、礼華だからだろう。私はそんな処にだって、もちろん憧れていた。
だから私も、礼華みたいな恋愛をしようと思ったりして。そう考えた時に、私が付き合うべき相手は、自然に限られていたんだ。
つまり『二番目』の私に見合うのは、クラスで『二番目』と思える男。
それが――岸野護(きしの まもる)。とりあえず、護は私の彼氏だけど……。なんか、礼華みたく上手くはいかないみたい……。
最近の私は護とのことで、実は少しだけ悩んでいたりするんだ。
「知らない。どうせ、サボりでしょ」
「連絡とか来てないの?」
「うん。特には――」
礼華は特に気にした様子もなく、そう答えた。
私には何気ないその態度さえ、とてもカッコよく思う。
礼華と瀬山は、付き合っている。ううん、本人たちがそう言ったことはないけど、それこそ暗黙の了解だった。
見た目的にも、その他のステータス的にも、それは確かなこと。礼華に釣り合う相手なんて、このクラスには瀬山以外には一人も見当たらない。
二人はベタベタと、イチャついたりしない。けど特別な関係だってことは、二人の醸し出す空気でわかる。
そんな風に、大人っぽい付き合い方ができるのも、礼華だからだろう。私はそんな処にだって、もちろん憧れていた。
だから私も、礼華みたいな恋愛をしようと思ったりして。そう考えた時に、私が付き合うべき相手は、自然に限られていたんだ。
つまり『二番目』の私に見合うのは、クラスで『二番目』と思える男。
それが――岸野護(きしの まもる)。とりあえず、護は私の彼氏だけど……。なんか、礼華みたく上手くはいかないみたい……。
最近の私は護とのことで、実は少しだけ悩んでいたりするんだ。