この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
クラス ×イト
第14章 カイごう 【乾英太4】

「うはっ! ナイスタイミング」

 それを見た、佐川くんが興奮したように言い。それに反応した仲間内の何人かが、堪え切れないようにクスクスと笑い声を漏らす。

 その様子を訝しげに眺めると――

「一体、なんなの……?」

 佐倉先生は、思わずそんな疑問を発した。

 すると、西くんはそんな先生に対して、素早い対応を取る。

「先生、すいませんでした。以後、騒ぎがないよう、言って聞かせますので……」

「西くん……それなら、いいけれど。本当に大丈夫?」

「はい。問題はありません」

「わかったわ……」

 きっぱりと言った西くんを見て、佐倉先生は授業中のクラスへと戻って行く。

 それを見送り十分に時間をおいてから、西くんは佐川くんたちへ厳しい顔を向けた。

「どうやら、お前たちは――騒ぎを煽って、無責任に楽しんでるだけみたいだな。そんな暇つぶしなら、付き合ってやるつもりはないぞ」

 それに対し、佐川くんはニヤッと不敵の笑み。終始そんな態度を取る佐川くんが、面白がって場の雰囲気を損ねているだけとは、僕には思えなかった。

 そして、彼はついに隠していた牙の一部を、覗かせ始める。

「無責任とは、酷えなあ。議題なら、さっき提示してやっただろ? そしたら、まさか――その張本人が登場するとはな。流石にビビったぜ。クックック――」

「張本人? どういう意味だ」

 僅かに苛立ちを滲ませながら、西くんがその真意を訪ねていた。
/579ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ