この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
クラス ×イト
第14章 カイごう 【乾英太4】

「礼華! どうしたの? とにかく、落ち着いて――ね、座ろう」

 頻りに彼女を心配した山村さんの言葉が、徐々に一同の注目を集める結果に……。

 およそ見覚えのない赤緒さんの姿は、ある意味で三生の話以上のインパクトを、クラスメイトたちに与えているかのようで……。

 唖然としたそれらの視線に晒されながら、赤緒さんは青ざめたその頬に涙を伝わせ続けていたんだ。

 と、そこへ――。


「礼華……」


 そっとその名を呼ぶと、傍らに寄り添っていたのは――瀬山宗助。

 赤緒さんの身体と――何処かへ行ってしまいそうな、その心。瀬山くんは、その両方を――しっかりとその腕に抱き留めていた。


「大丈夫だよ……礼華は、悪くない」


「ああっ……宗助!」


 瀬山くんが微笑みかけると――拠り所を求めるようにして、赤緒さんがその胸に縋る。


「……」


 西くんも、佐川くんも――誰もが同様にして。

 その異様でもあり、美しくもある光景を前に――暫くの間、言葉を失うとその目を奪われていたようだった。
/579ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ