この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
クラス ×イト
第17章 エぴローぐ
 前日の夜、そして迎えていた、その土曜日のことだ。


「……」

 英太はパソコンを前にして、時折何やら必死に考えを巡らせたように、じっと目を瞑る。暫くして思い立つと一転、今度は一心にキーボードを叩くのだが……。

「ああ、もうっ!」

 そう吐き捨てると、突然苛立ちも顕わにガシガシと髪を掻く。昨夜から、そんなことを何度となく繰り返していた。

 彼は小説を書いている。だがそれは小説投稿サイト上のことであり、一般的に鑑みるならそれは趣味の範疇の話となる。だが今の英太の姿は、まるで締切に追われた人気作家さながらなのであった。

「告白の後に……キ、キスをして……それから……」

 自分で書いた物語の展開を口にしながら、英太はその顔を真っ赤に染める。すると、恥ずかしさに耐え兼ねたようにして、それまで書いたページを全て消去した。

「こんなの一方的な……僕の願望じゃないか」

 そんな文章を連ねた自分に飽きれ、英太は頭の後ろで手を組むとぼんやりと天井を見つめる。そうしていると、あの時の栞の顔が思い浮かんでいた。
/579ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ